みなさんは昨年1年間に、何回旅行に行かれただろうか?
国内旅行は?海外は?家族と一緒?それとも友人と?
観光庁の統計によれば、2013年の日本人の平均国内旅行回数は一人あたり1.38回
(観光・レクリエーション目的)
平均宿泊数は1.63泊、旅行費用は53,647円。※旅行・観光消費動向調査 無作為に抽出した25,000人を対象に行った調査結果
年に1回から2回の一泊旅行。世界の先進国の中でも、決して多いほうとはいえない数字ではないだろうか。
なぜ、こんなにも旅に出られないのか。時間が取れないから?予約が面倒だから?
確かに、まとまった休みは取りにくいし、いざ出かけるとなるとかなり前から予約をしたり、メンバーのスケジュール調整をしたり。
中には仕事を休むための根回しに時間と手間がかかる、という人も。

さて。我が家の昨年を振り返ってみると、出かけた回数は13回。泊まったのは合計17泊。特別裕福なわけでもなく、時間をもてあましているわけでもない。
なぜ、こんなに遊びまわれたかといえば、旅の手段がキャンピングカーだから、である。
キャンピングカーの旅。何がいいって、まず、出かけるのにさして決心がいらない。思い立ったら、乗り込んでキーをひねればいいだけである。宿は持参するので予約はいらない。当たり前だが、列車も飛行機も使わない。
当初の目的地が「天気が悪そう」だったら、途中で行き先を変更したっていい。つまり、普通に考える『旅行』とは概念が違うのだ。
何も遠いところまで行かなくたっていい。
高速道路を1,2時間も走れば、まったく違う風景、違う食べ物、違う文化が待っている。
我が家はお互いが忙しいときほど、金曜夜発のプチ旅行の頻度が増える。
幸いなことに、日本は温泉大国である。ちょっと走れば、新鮮な野菜や海産物、そして温泉が楽しめる場所は無数にある。
金曜の夜、妻がくたくたで帰ってきたところを化粧落としもそこそこに、キャンピングカーで連れ出して近隣の温泉へ行く。土曜日は朝から、好きなだけ、車内でのんびりと寛ぐ。彼女は無類の風呂好きなので、温泉で好きなだけふやけて楽しんでいる。私はというと、これまた寛いだ猫に邪魔されながら、たまりにたまった文庫本をのんびりと消化する。
そして食事は、レストランや地元の食堂で。なるべく郷土料理や地で採れたものを味わうことにしている。
仕事と家事の両方が忙しい主婦は、せっかくの休みも家の中の「仕事」に忙殺されて、心身を休めるどころではない。その点、無理やりにでも家を離れてしまえば、掃除洗濯からも、食事の仕度からも開放されるわけだ。
そんなに前々から計画しなくても、仕事の都合、家事の都合を考えて、行けそうなら、出かければいい。突然出かけてもいいし、突然計画を取りやめてもいい。
10数年前、キャンピングカーを買ってから、休日の過ごし方ががらりと変わった。
そしてしみじみ思うのは、キャンピングカーを買うということは、単に車を買うということではない、ということ。手に入れたのは、移動手段としての車じゃなくて、いつでも、どこへでも、リラックスできる『自分の家』を持ち歩けるという、新しいライフスタイルなのだ。